小学校3年〜4年は新卒の女性教師が担任でした。
社会科の授業の時、たまに自分の考えを呟く人でした。
広島や長崎の原爆授業の時
「まぁこれで戦争が終わる切っ掛けにはなったからねぇ」
生徒が原爆は必要だったの?と聞くと
「戦争だから仕方無かったかもね」
脳が柔らかく、まだ社会の情報が頭に入っていない年齢で
教師の話を「そうなんだ」と鵜呑みにしていました。
高校の近代社会史の授業の時に
その話を社会科の教師にしたら
烈火の如く怒りだし
「どんな事があっても、核兵器を肯定してはいけないんです!!」
普段は温厚な人だったので、クラス全員がビックリし
その後の丁寧な原爆の説明を
皆は真剣に聞いていました。
高校の授業が無ければ、私は今でも
原爆を「仕方無い」と思っていたでしょう。
大人は子供に対して、まだたいした理解は出来無いだろうと
適当に心無い事を言う時があります。
実際は、こんなに長く人間を続けていて
この時の言葉を今でも覚えています。
だから私は、相手が子供であっても
言葉の使い方に気を付けます。
まして歴史を伝える時に、説明者の思想はいりません。
毎年、原爆記念日に思い出す事でした。
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